Discover 栃木 温泉文化遺産(温泉文化史)
 
 鬼怒川温泉

  鬼怒川・川治観光開発の源泉使用宿・施設


御宿一富士

 内湯は「加温、循環、塩素」ですが、露天風呂は加温のみのかけ流し。
 巨大ホテルと違って、小さな宿の小さな露天風呂だからできるのでしょう。

 露天風呂はお湯ためてるところとのことでしたが、充分寝湯できました。
 観光開発の源泉なので、かけ流しでも特に特徴はありません。
 塩素臭がないのが周りの状況からすると特筆ものでしょう。

     

     

    


花の宿松や

 7階建で、フロントは5階。風呂は1階にあります。

     

 男子大浴場「松風の湯」露天「滝見の湯」
 女子大浴場「八汐の湯」露天「十六夜の湯」
 貸切家族露天風呂「月待の湯」

<内湯「松風の湯」>

 湯小屋が木造で、天井を見上げると木造のいい味出ています。
 影響を与える事項は「加温、循環ろ過、塩素」
 内湯、露天風呂とも、加水していません。感心です。

     

    

<露天風呂「滝見の湯」>

 露天風呂のロケーションは対岸には遊歩道の観覧台が見えます。
 鬼怒川沿で良いです。

     

   

<貸切家族露天風呂「月待の湯」>

 貸切露天風呂も良さそうです。

    

<庭園>

 1階と2階の階段の途中に、庭にでる出口があります。
 鬼怒川まで降りられます。
 庭には、以前、使用していたと思われる露天風呂が残っています。

    

    

   

花茶寮>

 ※閉館しました。

 姉妹館の花茶寮は仁王尊の湯を使っていて良かったのですが、入浴は中止となっています。
 懐石料理+温泉、美術館+温泉の総合で考えると女性受けしそうな癒しのスポットでした。
 仁王尊の湯を使っていただけに、入浴が中止となってもったいない。

     


〇復興御宿 富双江葉大馬 鬼怒川 秘極の湯 風

 ※コロナ休館→閉館

  

 宿の変遷
 「きぬがわ一柳閣」→おおるりグループ「ホテル沢風」(2014年7月15日閉館)
 「復興御宿 富双江葉大馬 鬼怒川秘極の湯 風」2014年8月1日オープン

 白亜のお城が、漆黒のお城に一変しています(正面だけ)。
 鬼怒川に面した西側は、従来のままの白亜のお城。
 駐車場に温泉施設があります。また、なぜかローリー車が停まっています。
 7階建、5階が玄関、フロント、展望ラウンジ。1階が浴室。

 宿HPでは触れていませんが、日帰り入浴に積極的に対応しています。
 日帰り13:00-22:00。入浴料600円。
 宿のHPには、源泉名「秘極の湯 風」とありますが、
 そんなはずはなく、分析書も温泉許可書も、観光開発源泉でした。

<展望ラウンジ>

 展望ラウンジが5階にあります。
 展望ラウンジからは、鬼怒川下流左岸の廃墟ホテル群がよく見えます。

     

     

<内湯>

 浴室は1階にあります。
 大浴槽1、小浴槽1。使用していないジャグジー風呂。
 影響を与える事項の掲示がありませんが「加温、循環ろ過、塩素」は確実でしょう。
 知りたかった加水の有無が不明なのは残念。
 大浴槽、小浴槽とも、オーバーフローなし。

     

<露天風呂>

 湯口の量より少ないですが、オーバーフローちょろちょろ。
 眼下に鬼怒川が見えます。
 対岸には休館した(2015年12月1日)伊東園ホテル鬼怒川グリーンパレスが建っています。
 鬼怒川下流左岸に、廃墟ホテル群が連なっている絶景がひらけます。
 滝見橋が見え、滝見橋からも、風の建物が目立って見えます。
 露天風呂や脱衣所は周りから丸見えなので、目隠しがありますが、
 対岸の巨大ホテルは休館で、人の気配はありません。

     


○きぬ川ホテル三日月 

 2009年9月1日オープン。旧鬼怒川ホテルニュー岡部。巨大温泉ホテル。

    

<渓谷の湯>

 渓谷の湯(黄金風呂がある)と、きぬの湯(銀風呂がある)の巨大浴室(三日月になって新設)です。
 観光開発の源泉使用ですが、加水どれだけ?温泉残存率どれぐらい?
 一応、どこで温泉使っているのか聞くと、黄金風呂も温泉ですとのことでした。
 
     

     

     

     

     

<夢見の湯>(団体貸切風呂)

 夢見の湯(元岡部のほうの浴室)は、現在、団体貸切風呂(料金6万円)となっていますが、
 以前は日帰りで入浴可でした。

 塩素臭極小で温泉らしいです。
 露天風呂「浮き世露天の湯」より内湯「望郷の湯」のほうが大きいのですが
 内湯に新鮮さを感じました。洗い場から鬼怒川が見えます。
 
     

    

     


鬼怒川グランドホテル夢の季

 日帰り不可となりましたが、日帰り入浴を受けていた時のものです。
 観光開発の源泉使用、「加水、加温、循環ろ過、塩素」
 温泉らしい浴感なく、どれぐらい加水しているんでしょうね。
 雰囲気はおしゃれです。
 貸切露天風呂は源泉掛け流しと掲示の案内にあるので、加水していないのかな。

    

     


鬼怒川観光ホテル 旅の湯歩道

 「岡部ホテルグループ」2社には、整理回収機構等により総額119億円の金融支援が行われました。
 『株式会社ホテルニュー塩原』は「ホテルニュー塩原」「鬼怒川ホテルニュー岡部」等を運営、
 『株式会社鬼怒川観光ホテル水明』は「鬼怒川観光ホテル別館、ひがし館」を運営していました。

 客室数の削減が進められ、ホテルニュー塩原は7〜8億円かけて湯仙郷を設けます。
 鬼怒川観光ホテルは、相当な金かけて「旅の湯歩道」を2005年12月16日にオープン。
 おしゃれで豪華な足湯も設けられました。

 足湯「トレビの泉」                            現在は封鎖 
      

 現在は、大江戸温泉物語が運営しています。
 栃木県の大江戸温泉は、
 かもしか荘 ホテルニュー塩原 ホテル鬼怒川御苑 鬼怒川観光ホテル 日光霧降の5軒。

  

<内湯「鶏頂の湯」>

 地下2階まで下ります。下足箱は、スリッパしか入れることができないスペース。
 手前にサウナ、水風呂、メインの岩風呂大浴場が続きます。
 源泉名「鬼怒川・川治温泉観光開発1・2号及び小原沢市有源泉混合泉」
 「加水(内湯)、加温、循環ろ過、塩素」
 完全循環でオーバーフローなし。
 宴会場の一部を女風呂に拡張しているため、サウナは男湯のほうが狭く女湯のほうが広い。

    

<露天風呂>

 露天風呂は2つあり、「竜王の湯」と「五十里の湯」で構成されています。
 「加温、循環ろ過、塩素」、加水ないのが特筆かな。
 「竜王の湯」は塩素臭が強い。
 「五十里の湯」は強烈な循環吸い込み口がありますが、加水なく内湯より泉質良いです。
 内湯では見られなかったオーバーフローがあります。
 夜は、鬼怒川に架かる「ふれあい橋」がライトアップされて美しい。

     

     

<女性のための湯らっくすゾーン>

 「女性のための湯らっくすゾーン」がコンセプトで、男女の入れ替えはなく、
 男風呂は魅きつけるものが乏しい気がします。女風呂は良いようです。


鬼怒川公園岩風呂(閉館)

 ※老朽化のため、2024年3月31日に閉館しました。

 鬼怒川温泉を代表する日帰り温泉です。
 鬼怒川・川治観光開発株式会社の指定管理です。
 「週一回の清掃後、お湯はりを補うため、浴槽の3分の1程度加水しております」
 某ホテルは7割加水なんで、まだましです。

     


鬼怒太の湯

 足湯・手湯の「鬼怒太の湯」
 鬼怒川温泉駅前広場に2006年3月18日竣工。
 「足湯」ではなく正確には「足湯・手湯」で、湯口の周りが手湯スペースです。
 休憩所まであります。

 鬼怒太の湯の由来(省略、画像で代用)

 影響を与える事項「加温、循環ろ過、塩素」
 鬼怒子の湯は加水ありですが、こちらは加水なし。
 湯口から源泉を手にとってみたら、凄い塩素であわてて手から湯をふりほどきました。塩素強すぎ。
 足湯の横に加温の装置がありうなり音を立てています。

    

    鬼怒太の湯について

 鬼怒川温泉駅前広場には、SL大樹の転回場ができました。
 SL大樹の益子焼レリーフが設置され(2017年8月4日)、
 そこにあった、鬼怒太の寝ている像は、なくなりました。

    
      
(参考)
 滝見橋への設置前に、展示されていた時の鬼怒太「思惟鬼」

    


鬼怒子の湯

 くろがね橋に2008年9月1日オープン。
 足湯と手湯があります。
 鬼怒子の象があります。
 下野新聞には、市が掘削した源泉から引いているとありました(掲示は観光開発)。
 「加水、加温、循環ろ過、塩素」

     

     


伊東園ホテル鬼怒川グリーンパレス(休館)

 あさや系列の鬼怒川グリーンパレス及び鬼怒川第一ホテルが破産し、
 2008年11月末に「鬼怒川グリーンパレス」は伊東園グループの(株)スタディーに経営移行し、
 「鬼怒川第一ホテル」は閉館しました。

 伊東園ホテル鬼怒川グリーンパレスは、本館・別館合わせ167室の巨大ホテルです。
 地下2階本館大浴場と別館大浴場がありました。
 その鬼怒川グリーンパレスも、2015年12月1日閉館しました。

   

<本館>

 本館浴室は、適温大浴槽と熱湯小浴槽。
 「加水、加温・循環ろ過・塩素」

    

    

<別館>

 別館大浴場(実際は小さな湯舟)は3槽に区切られ、
 熱めの上の湯から下の大浴槽に流し込み、床が洪水になるほど溢れていました。
 「加温・循環ろ過・塩素」(加水なし)。
 鬼怒川で?と意外に思ってしまうほど掛け流しに近いよい湯でした。

     

      


○ホテル万葉亭

 オーナーが色々と変遷し、2017年6月1日、BBHホテルグループが取得。
 本館(万葉の湯)と民芸館(大江戸の湯)の浴場がリニューアルオープンし、
 露天風呂が新設されたようです。
 (昔、温泉博士で入湯した時は、完全循環でした。観音石庭露天風呂は封鎖されていました。
  民芸館は「仁王尊源泉総檜風呂」の掲示が残っていて、以前は仁王尊の源泉も使っていたようです。)

    

    


○鬼怒川ロイヤルホテル

 伊東園ホテルズの鬼怒川ロイヤルホテルに捨て湯があります。
 フロー部分は赤褐色の析出。入浴温度以上の高温なので、浴槽からの廃湯ではないようです。
 五重塔や祠があり、何に感謝しているのか不明。
 日帰り入浴不可なので、源泉の素性不明。
 近くの閉館した「たかはら」が大滝の湯を使用していたので、大滝かなと思うも、
 観光開発の源泉を使用しているようです。
 いよいよなぞのこぼれ湯です。

    


○日光市藤原高齢者福祉センター(閉館)

 日建舟見荘(現在のリブマックスリゾート鬼怒川)向かいにあった福祉センターです。
 社協が経営受託で運営していました。

 男湯は「幸の湯」、女湯は「福の湯」
 源泉名「市有鬼怒川右岸開発源泉」
 影響を与える事項は「加水」「加温」。循環なし、塩素なし。
 福祉センター系にあっては、湯づかいが良好で、源泉そのまま投入して、熱湯で加温していました。
 鬼怒川露天風呂より、よっぽど良い施設でしたが、老朽化で取り壊されました。

 取り壊し、現在は更地となりました。

  

 営業していた頃
 
     

     

     

     

     

     


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